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コンサルトはコミュニケーション能力と関係している?-医師で作家の中山祐次郎氏に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2021年9月19日 (日)  聞き手・まとめ:高橋直純、岩崎雅子(m3.com編集部)

▼第1回はこちら ▼第3回はこちら(近日公開) K:コンサルトする上で、各科の基礎知識はどの程度必要になるのか、どこまで知っておくべきなのでしょうか。 中山:やっぱり致死的な疾患ですね。特に頭と心臓系については、できたら循環器内科、脳神経内科・外科をローテーションで回り、勉強する必要があると思います。それに加えて、コモンディジーズ、しょっちゅう診る病気、つまり肺炎や尿路感染、整形外科関連の骨折や外傷あたりも必要だと思います。それらは、2年間の研修医のローテーションで身につけられる程度でも十分だと思います。  その点から、初期研修の間に整形外科は1カ月でも回った方が良いとは思います。転んでけがをする人はどこでも出会うので。僕は整形外科をローテーションしていなかったです。それでも、救急外来で、外傷の患者、交通事故の患者さんを必ず診察するんですね。毎回すごく困っていて、そのたびに整形外科の先生にお願いして一緒にレントゲンを見てもらって、ちょっとずつ勉強していきました。整形外科の若手が読む教科書を買って読んだりもしましたが、なかなか症例を経験しないとピンと来ないんですよね。その点からも...