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後発品不足「正常化には2~3年かかる」‐日本薬剤師会常務理事・有澤賢二氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2021年9月23日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

Vol.1はコチラ(本文)――診療報酬には、後発医薬品の使用割合に応じた「後発医薬品調剤加算」などの点数もあります。2020年末から相次いで発覚した後発品企業の不祥事が影響して出荷停止や出荷調整が広がっており、後発品不足の深刻化が心配です。思わぬ横やりが入りましたね。 小林化工については言語道断ですが、後発品大手の問題も発覚しました。後発品大手との意見交換などを通じて聞いている状況は、「完全なる正常化にはおおよそ2~3年かかるだろう」という見通しです。しばらくは、後発品に関して大変厳しい状況が続きます。このような状況下にもかかわらず、財務省は、後発品に関して報酬面で在り方の見直しを主張してきました。――後発品に関する診療報酬上の評価を加算ではなく、減算を含めた在り方へと見直すよう求めていますね。 まず、財政制度等審議会が5月21日に公表した「財政健全化に向けた建議」(春の建議)では、「既に80%シェア達成目標を満たしている都道府県も多い」との認識のみを根拠に、「メリハリがついた減算中心の体系に組み替えることは避けて通れない」との考えを示しました。加えて、財務省が6月29日に公表した20...