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厚労大臣時代、幾つかの「激しい闘い」- 塩崎恭久・衆院議員に聞く◆Vol.4

インタビュー 2021年10月10日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――その他、厚労大臣時代で印象に残っている事項は。  腹腔鏡手術後に死亡事例が相次いだ、群馬大学医学部附属病院の医療事故。一連の事故が明るみになったのは、私が厚労大臣の時代だ。  医療事故の根底に、特定機能病院のガバナンスの問題があると分かったので、すぐさま医療法を改正した(編集部注:2017年成立、2018年6月から施行)。それまでは院長一人が全てを決め、責任を負う体制になっていた。大学病院という大きな組織、職員が何千人もいる組織で、それは無理。末端まで目が行き届くはずはない。重要事項は、院長一人ではなく、合議で決定する仕組みを初めて導入するとともに、医療安全管理部門や医療安全管理委員会を設置し、組織全体として医療安全に取り組む仕組みに変更した。...