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「宿日直許可で地域差」相澤日病会長

レポート 2021年9月21日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

 日本病院会会長の相澤孝夫氏は9月21日の記者会見で、「宿日直許可が認められるか、地域によって差があるようだ。許可が出ないと地域の救急医療、産科医療など人数が厳しいところは医療崩壊が起こるのではないかという不安の声も出た」と述べ、事例を集めて宿日直許可基準のあり方などについて検討する考えを示した。宿日直許可について、9月18日の理事会で議論した。 医師に限らない一般的な宿日直許可基準の一つとして、回数が「原則として宿直週1回、日直月1回まで」とする目安があるが、理事会では「常勤医師の人数から言って、この堅持を求められると非常に厳しい」という意見があったという。宿日直許可が取れなかった場合は当直中も時間外労働時間としてカウントされるため、「大学からのアルバイトに頼っている現状で、この時間を(アルバイトの医師が)大学に報告をするとなると、大学が医師を派遣できない事情もある」と指摘した。 9月15日の「外来機能報告等に関するワーキンググループ」に関する議論でも地域差が話題になった(『重点外来医療機関の明確化には「住民の声も」』を参照)。地域によっては患者を紹介する側の医療機関が少ないところも...