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多職種へのタスクシフト可能にする規制改革を

レポート 2021年9月27日 (月)  佐藤夕(m3.com編集部)

内閣府の規制改革推進会議の医療・介護ワーキング・グループ(WG)の第2回が9月27日、非公開で開催され、看護師や薬剤師へのタスクシフトの重要性が再確認された。特に、医行為のうち一定の部分を担う特定行為研修を受ける看護師は、2025年までに10万人の研修を受けた看護師を養成するという厚生労働省の目標に対して、2021年3月時点で研修修了者は3307人にとどまる。委員からは看護師のインセンティブを高める重要性が指摘された。また、在宅医療における点滴の充填などの医療行為を薬剤師が行えるようにすることなどが新たに提案された。 特定行為を担う看護師 について厚労省は「引き続き周知徹底に努力していく」と述べた。これに対し委員から、「医師から独立して看護師が一定の診療を行うという形でやっていかないと、現状の特定研修では看護師が研修を受けるインセンティブが生じない」と指摘があった。医師と看護師の責任関係が明確にならないと看護師が二の足を踏んでしまうのではないかとの指摘もあった。 ...