病棟から呼び出しはなし、時間外激減させた10の取り組みとは?
オピニオン
2021年10月3日 (日)
柴田綾子(淀川キリスト教病院産婦人科)
「働き方改革」のコツをお伝えし、課題を一緒に考える連載です 2024年度より労働基準法の時間外労働の上限規制が医師にも適用となります。医療現場においては、診療に悪影響が生じないように働き方改革を進める必要がありますが、具体的にどうしたらいいか戸惑う声もあり、さらにコロナ禍において、過重労働が増えてしまっている医療者も多いです。現場では、少しの工夫や変更で、長時間労働が改善されることがあります。今回は私が所属する大阪市東淀川区の淀川キリスト教病院・産婦人科で行った10個の働き方改革についての実践例を紹介し、少しでも皆さまのお役に立てばと思います。月の時間外労働100時間→45時間に 産婦人科の医師は常勤医師11人と専攻医2人です(うち女性医師7人で育児中4人)。分娩数は1200件/年(帝王切開含む)の他に婦人科手術320件/年を行っています。 当科では2018年より働き方改革への取り組みを開始しました。以前は主治医制で当直翌日は夕方まで通常勤務でしたが2018年1月より当直翌日は半休(午後から帰宅)を開始し、2020年からは当直翌日は朝から帰宅を原則にしました。主治医制から複数主治医制...
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