主治医制をやめて実現した「時間外呼び出し減」
オピニオン
2021年10月19日 (火)
柴田綾子(淀川キリスト教病院産婦人科)
2018年に働き方改革を導入する前の当科は、主治医制で、カンファレンスは診療終了後の夕方から夜に行い、当直明けも夕方まで残っているのは普通でした。長時間勤務が連続し、みんなが疲弊していく中で、なんとかしなければと試行錯誤して今に至ります。 2024年度より労働基準法の時間外労働の上限規制が医師にも適用となります。あと2年と少しで、どうやって時間外労働を減らせばいいのか。前回は私が所属する産婦人科で行った5つの工夫を紹介しました(『病棟から呼び出しはなし、時間外激減させた10の取り組みとは?』を参照)。今回は後半5つの働き方改革について紹介していきます。
<当科でおこなった働き方改革>
病状説明は勤務時間内におこなう
時間外の主治医対応を廃止
カンファレンスを勤務時間内におこなう
当直明けに仕事を割り振らない
当直帯の申し送りを仕組み化
主治医制から複数担当医制/チーム制へ
平日のオフ取得を徹底
情報共有ツールの導入
医療事務の導入・多職種連携
「思い込み」を捨てる
6. 主治医制から複数担当医制/チーム制へ
主治医制では...
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