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感染症医療人育成に長崎の強みを活かしていく‐古本朗嗣・長崎大学病院感染症医療人育成センター長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年10月9日 (土)  堀勝雄(m3.com契約ライター)

 さまざまな感染症の流行と対峙してきた長い歴史を持つ長崎大学は、2021年4月1日、長崎大学病院内に、感染症専門医を始めとした感染症医療人材の育成を目的とした感染症医療人育成センターを設立した。センター長に就任した古本朗嗣氏に、センター設立の経緯、研修プログラムの内容、民間企業との提携の目的について聞いた(2021年9月3日オンラインインタビュー、計2回連載の1回目)。▼第2回はこちら(近日公開) 感染症医療人育成センター長・古本朗嗣氏 ――まずは感染症医療人育成センター設立の経緯について教えてください。  長崎大学は歴史的に感染症に関わる診療科や研究室が多く、県内の感染症専門医も人口の割には多いのですが、専門医の先生方の高齢化が進み、第一線で活動してくことが難しくなってきたこと、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により本邦における感染症専門医が不足していることが明らかとなり、長崎大学の河野学長は感染症に関わる次世代の人材養成について危機感を強く持っていらっしゃいました。さらに今回のCOVID-19のパンデミックにおいて呼吸器病原性ウイルスの...