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「明日厚労省から通知が出ます、入れてください」-COVID-19座談会(神奈川編)◆Vol.3

スペシャル企画 2021年10月9日 (土)  聞き手・まとめ:岩崎雅子(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

【出席者】・神奈川県医療危機対策統括官、藤沢市民病院副院長:阿南英明氏 ・神奈川県立足柄上病院病院長:牧田浩行氏 ・厚生労働省医政局経済課医療機器政策室長:堀岡伸彦氏               司会:橋本佳子(m3.com編集部) ──「一番絶望的な気分になった」と言われた65人の感染が確認された2月10日ごろはどのような対応をされていましたか。 阿南:この時は全員入院の対応を取っていました。神奈川県としてまず入れるのは感染症指定医療機関の感染症病床ですが、神奈川県に第二感染症指定医療機関の感染症病床は72床しかありません。最初の3日で埋まりました。さらに、たとえ6床あると言っても、普段使っていないから6床いっぱいにはなかなか入れられませんよね。 牧田:すぐには入れられる体制にはないです。 左から阿南英明氏、堀岡伸彦氏、牧田浩行氏 阿南:私の病院もそうです。感染症指定病床の制度を作って以来、いっぱいいっぱいに入れたことは歴史上ありません。そこで何をするか。  まず、県内だけではどう見てもパンクするので、堀岡さんとのコラボレーションが非常に重要でし...