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全床新型コロナに転換「義務感、そして県立病院のプライド」-COVID-19座談会(神奈川編)◆Vol.5

スペシャル企画 2021年10月23日 (土)  聞き手・まとめ:岩崎雅子(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

──「神奈川モデル」で中等症患者を集中的に受け入れる「重点医療機関」について、県はまず2020年4月1日に、県立足柄上病院(松田町)、県立循環器呼吸器病センター(横浜市金沢区)、国立病院機構相模原病院(相模原市南区)の3カ所を指定しました。重点医療機関となる判断を、牧田先生はどのようにされたのでしょうか。 牧田:今だから言えることですが、3月最後の週まで私たちの病院は重点医療機関に含まれていないと聞いていました。「良かった」と思っていたら突然、「やはり重点医療機関をやってくれないか」と話が来た。驚きましたけれど、誰かがやらなければいけない訳ですよね。  話を引き受けたのには大きく5つの理由があります。困っている人が現実にいる以上、やらざるを得ないという医療人としての原点。もともと第二種感染症指定医療機関である以上やらなければならないという義務感。県立病院としてのプライドもありました。さらに私たちの病院は肺炎治療を得意とする呼吸器内科の医師はいませんが、普段から市中肺炎をはじめ、様々な内科疾患を総合診療科が診ており、彼らだったら...