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「第3波は失敗、ブレーキをかけるのが遅かった」-COVID-19座談会(神奈川編)◆Vol.6

スペシャル企画 2021年10月25日 (月)  聞き手・まとめ:岩崎雅子(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

──2021年6月末までで、一番大変な時期はいつでしたか(座談会は2021年6月28日に実施)。 阿南:第3波です。ダイヤモンド・プリンセス(DP)号でできた基盤を実装するのが第1波、第2波で、もちろん病院との調整は大変でしたけれど、制度を作った後は実現に向けてひたすらペダルを漕げば良かった。  一方で、自分ではどうすることもできなかったのが第3波でした。冬場の特性もあり、各病院が新型コロナ対応をやりたくても、既に患者が入っているから病床を空けられない状況でした。無理に病床を空けたら、新型コロナではない死人が出る、そこに正義があるのかという大きな問題に直面して、確保病床が増えないジレンマに陥り、第3波は辛かった。 堀岡:意外です、2020年のゴールデンウィークかと思いました。制度が不十分で波がそこそこで、めちゃめちゃ辛かったですよね。 阿南:制度ができれば何とかなるというのが第2波で、作った制度を超えてしまったのが第3波。制度を超えていかれると、打ち手がなくなって、私の中では辛いんですよね。...