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「医師が患者を死に誘導」認めず、東京地裁で和解成立

レポート 2021年10月24日 (日)  小川洋輔(m3.com編集部)

公立福生病院(東京都福生市)で2018年8月に当時44歳の女性患者が人工透析治療の中止によって死亡したとして、女性の夫と次男が慰謝料などを求めていた訴訟は、2021年10月5日に和解が成立した。東京地裁は、和解条項の前文で、「医師が患者を死に誘導した経緯があったとは認められない」とする一方、「生死に関わる重大な意思決定であったことに鑑みると、記録上、透析中止に係る説明や意思確認に不十分な点があったと言える」と指摘した。病院側、遺族側の双方の代理人弁護士に今回の和解の意義を聞いた。...