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地域枠制度「自由を制限するには限度がある」

レポート 2021年11月19日 (金)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 全日本医学生自治会連合と全国医師ユニオン、日本労働弁護団は11月19日、医学部定員の地域枠制度に関して離脱へのペナルティーの厳重化などの問題点を指摘し、柔軟な制度設計を求める意見書を厚生労働省に提出した。提出後会見した医学連書記長の田村大地氏は、「道義的責任という言葉で自由を制限するには限度がある。ペナルティー重視の政策が進められることを危惧している」と訴えた。  医学連や全国医師ユニオンは、奨学金の利息を10%に引き上げた県が複数存在し、2020年11月に山梨県が「県内病院に一定期間勤務しなかった場合に違約金を設定する」とする新方針を定めるなど、離脱者の増加を受けて強制力が強まっている傾向にあることを問題視。全国医師ユニオン代表の植山直人氏は、「悪徳なサラ金でもここまではひどくない」と利子の高さを糾弾した。...