「ダイヤモンド・プリンセンス号」対峙の記録を上梓 - 橋本岳・衆院議員に聞く◆Vol.1

　国内はもちろん、世界的にもまだ散発的な発生にとどまっていた時期に、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のクラスター発生として注目されたのが、2020年2月3日に横浜港に寄港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセンス号」だ。乗員乗客3711人という対応人数の多さに加えて、COVID-19がどんな感染症なのか、未知の部分が多い中での検疫は幾多の課題に直面した。 　責任者として対応にあたった一人が、当時、厚生労働副大臣だった橋本岳衆議院議員。橋本氏がこの11月、『新型コロナウイルス感染症と対峙したダイヤモンド・プリンセンス号の四週間』（日本公衆衛生協会）を上梓した。橋本氏に本書に込めた思いやCOVID-19対応をめぐる昨今の動きをお聞きした（2021年11月25日にインタビュー。全3回の連載）。...