病床の「見える化」で各病院が自分の位置を確認 - 阿南英明・神奈川県医療危機対策統括官に聞く◆Vol.2
スペシャル企画
2021年12月21日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――神奈川県では、次なる感染に備えた「保健・医療提供体制確保計画」で、第5波を踏まえて確保病床を2500床としています。第5波はどんな状況だったのでしょうか。
第5波の当初の計画は最大1790床でした。ただ、途中から2000床以上は必要になるだろうと思い、各病院と協議し、各病院が頑張ろうと協力してくれ、どんどん積み上げることができ、結果的に最大2500床まで確保できました。
神奈川県では、感染状況に応じてフェーズを決め、確保病床の85%を超えることが想定される3週間前に上のフェーズに引き上げる体制を取っています。各病院がフェーズ毎の部屋や看護師配置の計画をあらかじめ作っておくことで、3週間で増やすことができるものの、計画がない場合にはやはり時間がかかる。計画の有無でものすごく違う。今回2500床確保できた時点では、感染はピークアウトしていました。...
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