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東日本大震災の最大の反省は「病院を見捨てたこと」 - 近藤久禎・国立病院機構本部DMAT事務次長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年12月28日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、DMATがクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での対応から始まり、県の調整本部メンバーとしての病床や入退院の調整、クラスターが発生した医療機関や高齢者施設等への支援など、多彩な活動を展開している。1995年の阪神・淡路大震災を機に発足したDMATは、地震をはじめとする自然災害への対応が主たる任務だったが、これまでの経験が感染症対応でどう生きたのか、改善すべき点はあるのか――。国立病院機構本部DMAT事務辱次長の近藤久禎氏にコロナ禍前のDMATの歩み、この2年弱の活動内容、さらには今後への備えをお聞きした。  DMATは活動の教訓を生かしながら進化している。新型コロナ対応では当初から第5波に至るまで時系列的、かつ各地域を横断的に見てきた立場であるが故に、見えてきた課題もある(2021年12月13日にインタビュー。全6回の連載)。...