「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」発足
レポート
2009年6月22日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
特定非営利活動法人(NPO法人)「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」が6月19日、発足記者発表会を開催した。 理事長の松本晃氏は、「外科医療に携わる先生方を長年見てきたが、最近、先生方は仕事が増え本当に疲れており、『面白そうだが大変』と若手の外科離れが進んでいる。今はいいが、10年、15年経ったらどうなるのか。優秀な外科医がいなくなり、臓器移植と同様に、がんの手術でも海外で実施するようになってしまうのではないか」と危機感を示した上で、「現状を改善するために、現状を憂うだけではなく、行動する会にしていきたい」と抱負を語った。松本氏は、ジョンソン・エンド・ジョンソン代表取締役社長を長年勤め、この3月まではジョンソン・エンド・ジョンソン最高顧問だった。中央社会保険医療協議会の専門委員も務める。 同会は既に5月25日にNPO法人の認可を受け、2010年4月の診療報酬改定で外科医の技術料の大幅増額などを求めた要望書、「日本の外科医不足を解消し、外科医療向上のために」を6月18日に、舛添要一・厚生労働大臣、大村秀章・厚生労働副大臣、河村建夫・内閣官房長官宛に提出している。「日本の診療...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。