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共用試験、2023年度の公的化に向け議論開始

レポート 2022年3月31日 (木)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 医学生の知識や技能を確かめる共用試験(CBT・OSCE)が2023年度から公的化されることを見据え、厚生労働省は3月30日、第1回医道審議会医学生共用試験部会を開き、公平性・公正性の確保を図る観点から、合格基準の設定や課題数等の検討を開始した。2022年度中に、できる限り早く取りまとめを行う予定。  医学生が診療に参加する診療参加型臨床実習の促進に向け、 2020年の医道審議会医師分科会では、医学生の質の担保と「Student Doctor」の法的位置付けが重要とし、CBTとOSCEの公的化を求めた。これ受け、2021年5月の医療法一部改正では、2025年度には共用試験合格を医師国家試験の受験資格要件とし、2023年度には共用試験に合格した医学生が臨床実習として医業を行うことができる旨を明確化している。  検討会の冒頭で、座長には千葉大学理事・副学長の中谷晴昭氏が選出された。厚労省は具体的な検討項目として(1)共用試験の合格基準の設定、(2)OSCEの課題数および種類、(3)OSCEの評価体制、(4)OSCEの模擬患者、(5)受験機会の確保、(6)不正行為への対応──の6点を...