無茶苦茶な訴えする弁護士、「意見屋」医師…
オピニオン
2022年4月9日 (土)
神田橋宏治(医師、DB-SeeD社長)
さて第56回です。
たまには毛色を変えて医療事故訴訟の話をします。僕は医療事故についての弁護士の先生方中心の医療訴訟に関する勉強会に私的に年数回程度参加しています。医療訴訟というのは専門性が高いらしく、裁判所に医療事件を集中的に審理する部署が設立されたのが東京が初めで2001年。東京の大病院で消毒薬の誤注射という事故で患者が亡くなったのが1999年、小児が転んだ拍子にくわえていた割りばしがのどに刺さり救急受診したが翌日に亡くなった事件が起きたのも同年。一方、福島県で前置胎盤に伴う妊婦の死亡事件が起きたのは2004年12月ですから、ちょうどその間にあたります。...
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