臨床研修の長期中止、再開の取り扱いに厚労省通知

厚生労働省医政局医事課は、6月30日、臨床研修中の医師が妊娠、出産、育児、傷病などの正当な理由により、90日を超えて研修を中止する場合に、臨床研修病院が行う対応等についてのルールを定め、各地方厚生局宛に通知を行った。 これは、5月30日に開催された日本医師会女性医師センター・シンポジウムにおいて、臨床研修前後の妊娠・出産・育児等への配慮に関して、会場参加者からシンポジストとして列席していた厚労省医政局長･外口崇氏へ質問・要望があり、外口氏がこのルール化の検討を約束したことを受けたもの。医師臨床研修制度では、開始当初、研修医の妊娠・出産等については考慮されておらず、日本医師会の要望により病気などのケースも含め90日間を上限とする休止が認められたが、それを超えるものについては規定がなかった。また、研修を休止した研修医が通常のマッチング制度に参加できない問題についても取り決めがなされていなかった。6月18日に日本医師会長・唐沢祥人氏より舛添要一・厚労大臣宛に要望書が提出され、(1)研修期間中の妊娠・出産・育児に伴う研修の一時休止と再開についてのルールを明確にし、研修病院及び研修医に周知を図る...