医薬情報データベース構築に向け懇談会発足
レポート
2009年8月24日 (月)
村山 みのり(m3.com編集部)
8月21日、厚生労働省「医薬品の安全対策等における医療関係データベースの活用方策に関する懇談会」(座長:永井良三氏/東京大学大学院医学系研究科教授)の初会合が開催された。今年4月に同省の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討会委員会」が取りまとめた提言「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて」で、医薬品の安全対策の強化において、各種データベースの活用基盤の整備が求められたこと、またデータベースの種類・内容や、それらがどのように安全対策等に活用できるのかについての検討が必要との指摘がなされたことを受けたもの。各種データベースの安全対策への活用方策等について議論を行い、約1年後を目途に報告書として提言をまとめる予定。 内閣府・IT戦略本部は、2006年1月の「IT新改革戦略」において、レセプト請求の完全オンライン化に伴い、2011年度までにこれに基づいたレセプトデータベースを構築し、その疫学的活用により予防医療等の推進を図ることを決定している。また、医薬品の安全対策として、日本ではこれまで副作用報告を中心としたデータが収集されてきたが、諸外国では、予測・予...
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