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専門領域「小さいコミュニティー」で査読、不正リスクも内包

レポート 2022年12月21日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

査読操作は氷山の一角なのか――。福井大教授が査読操作をしていた問題の調査に携わり、副学長らとともに記者会見に臨んだ福井大学術研究院医療領域の深澤有吾教授は、計画性の有無を問う記者団に対して、「必ずしもそういった(旧知の)査読者に当たるように推薦したとは取れない。我々は計画性がなかったと判断した」と説明した。大学側は教授にねつ造などの不正はないとして氏名などを明らかにしなかったが、教授の専門領域が「小さいコミュニティー」だったことを背景に挙げ、「もともとリスクは内包されていて、そこを回避するには研究者自身がモラルを守ることことが一番大事だ」と語った。...