「薬害被害者、ドラッグ・ラグ被害者は対立軸ではない」
2009年11月17日 (火)
村山 みのり(m3.com編集部)
ドラッグ・ラグを巡りヒアリング実施:「対立軸ではない」 11月16日、厚生労働省「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会(第18回)」は、卵巣がん体験者の会スマイリー代表・片木美穂氏へのヒアリングを行った。テーマは「ドラッグ・ラグ被害者としてみなさまにお願いしたいこと」。4月に同委員会が発表した第一次提言に対し、「薬害被害者の視点に偏り、ドラッグ・ラグ、ワクチン・ラグの解消という視点が不十分なままで議論・検証が続けられる危険性がある。対策はラグを一層拡大させる危険をはらんでおり、必要な医薬品を求める患者会・患者支援団体の思いとズレが生じている」として、ドラッグ・ラグ、ワクチン・ラグ被害者の声を聞く機会を設けるよう要望したことを受けたもの。 この日の会議には厚労省・山井和則政務官が途中参加し、「肝炎対策は鳩山政権の『命を大切にする政治』における大切なテーマ。国会の会期は残り2週間とわずかだが、薬害肝炎基本法の成立に向け最大限努力したい。また、より多くの人が抗ウイルス剤、インターフェロン治療を受けられるようにするため、事項要求した肝炎対策予算の獲得にも全力で取り...
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