「いったんは理事長の就任要請を断った」-山形大学医学部長・嘉山孝正氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2010年2月3日 (水)
聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)
今年4月から独立行政法人化される国立がんセンター(独法化後の名称は、国立がん研究センター)の初代理事長に、山形大学医学部長の嘉山孝正氏が就任することが2月2日決定した。嘉山氏は山形大学医学部付属病院長や医学部長として様々な医学部改革を実施、全国医学部長病院長会議や国立大学医学部長病院長会議、舛添要一・前厚労大臣の「安心と希望の医療確保ビジョン具体化検討会」委員などを通じて、医療政策や医学部教育、大学病院のあり方についても提言してきた。2009年10月末からは中医協委員も務めるなど、率直な発言と実行力の高さで知られる(『医学部定員増だけではなく、教育の質維持が不可決』『病院は大学病院は、国立も私立も死んでいる!」-山形大・嘉山氏』などを参照)。 山形から東京に拠点を移し、がんセンター改革に挑む嘉山氏に、理事長就任までの経緯や抱負を聞いた(2010年2月2日にインタビュー)。 嘉山孝正氏 1975年東北大学医学部卒業。ドイツ・ギーゼン大脳神経外科、国立仙台 病院、東北大学脳神経外科講師などを経て、1994年山形大学脳神経外科助教授、96年 教授、2002年同大医学部付属病院長、2003年か...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。