「医局」など現場主導が成功のカギ ‐ 女子医大・女性医療人キャリア形成センター◆Vol.3

――勤務環境改善やキャリア支援などは、仕組みを整えても現場では機能しない、活用されないケースもあるかとも思います。女子医大ではどんな体制で進められてきたのでしょうか。「医局単位で改善施策を実施する」のはユニークな取り組みだと思います。 本多氏：女性医療人キャリア形成センターは理事長直下の組織で、教職員は全て兼務で46人、事務職員は専任で6人という体制です。 　その下に「ダイバーシティ環境整備推進室」を置き、事業の司令塔機能を担っています。センターには他に「女性医療人リーダー育成部門」と「女性医師・研究者支援部門」があり、「ダイバーシティ環境整備推進室」のほか、他の関係部門と連携しながら取り組んでいます。肥塚センター長は岩本理事長と週1回程度、密に意見交換をされており、環境整備推進室でも月1回運営会議を開き、事業の進捗状況などを確認しています。...