「事業仕分けへの過剰な期待と誤解」、枝野・行刷相
レポート
2010年2月16日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
「事業仕分けには、『過剰な期待』と『誤解に基づく批判』がある。医療の財源を考える上でも、これら2点を理解していただきたい」 2月11日、開催された日本医療政策機構の「医療政策サミット2010」で、行政刷新担当大臣に前日就任したばかりの枝野幸男氏はこう語った。枝野大臣は、昨年11月に行われた行政刷新会議の事業仕分けで統括役を務めた。 講演の前日に行政刷新担当大臣に就任した枝野幸男氏は、「寝耳に水」だったという。 枝野大臣は、財源を生み出すには二つのやり方があるとした。「事業仕分け」と「政策の優先順位付け」だ。事業仕分けが、「政策の優先順位付け」まで行うという、期待と誤解があり、正しく理解されていないとした。「事業仕分けは、予算の使い方が政策目的の達成につながっているかどうかを判断するために行うもの。額の多寡に関係なく、納税者の立場から、生きたお金の使い方がされているかどうかを判断するのが事業仕分け。削減の目標値を設定して、いくらムダを排除するかとか、生きたお金まで削るといった視点でやっているわけではない」と枝野大臣は説明。 その上で、「事業仕分けに加えて、生きたお金であっても、政策の優先...
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