「研修医給与720万円超」の病院の補助金減額
レポート
2010年2月17日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会が2月17日開催され、2011年度(2011年4月開始)の「臨床研修における対応等について(案)」について議論した。 臨床研修は2010年度から制度改正されたものの、激変緩和措置が設けられていた。これらの措置のうち、(1)基幹型臨床研修病院の指定の経過措置は2012年度の研修医の募集まで継続、その後は廃止、(2)小児科・産科プログラムの4人分は別枠で定員設定が可能、(3)病院の募集定員は、前年度の内定者(マッチ者)の実績を勘案する措置を継続(マッチング保証)、(4)都道府県別の募集定員の上限値は、研修医の受入実績から10%以上は削減しない措置を継続、という方針を決定(詳細は文末に掲載)。 (3)と(4)は、医師の地域偏在解消策として導入された定員の上限設定に対する激変緩和措置で、今後の取り扱いは、研修の実施状況や地域医療への影響を勘案して検討する。 さらに新たに、臨床研修病院群の形成を促進するため、都道府県が、都道府県別の定員枠内で各病院の定員を調整できる仕組みを導入。また、「720万円を超える給与を支払っている場合」には、病院への補助金...
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