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「自立、自律、自浄がキーワード」、嘉山孝正・国立がん研究センター理事長

レポート 2010年4月5日 (月)  伊藤 淳(m3.com編集部)

職員に対し将来ビジョンを告辞する嘉山孝正氏 4月1日、国立がんセンターは独立行政法人化され、「国立がん研究センター」として新たなスタートを切った。独法化後の初代理事長に任命されたのは、前山形大学医学部長・嘉山孝正氏。同日、嘉山氏から全職員を対象に、将来ビジョンについて告辞が行われた。この告辞は以前、医療維新で紹介した嘉山氏の意気込みを改めて職員に示すものだった(「いったんは理事長の就任要請を断った」-山形大学医学部長・嘉山孝正氏に聞く◆Vol.1、一切の先入観を持たず白紙から組織改革に挑む-山形大学医学部長・嘉山孝正氏に聞く◆Vol.2を参照)。 「自立、自律、自浄」ができない組織は存続さえ危うい 告辞の冒頭、嘉山氏は独立行政法人として「自立、自律、自浄」ができない組織は存続さえ危うくなり、従来のがんセンターの組織体制は制度疲労を起こしていると強調。がんセンターには、中央病院、東病院、研究所など計6つの組織があるが、例えば、病院の場合、組織が縦割り・細分化されている問題が従来から指摘されており、機能、教育を考慮した「Fragmentation」の解消が必要と指摘した。 その問題解決策と...