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「保険診療ルールと診療現場には大きな乖離あり」◆Vol.4

レポート 2010年6月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

「保険診療のルールと診療の現場には大きな乖離があり、審査委員は非常に苦労している。支払基金と国保連の審査ルールが同一でない上、支払基金でも地域によりルールに違いがあり、違和感が覚える。さらにガイドラインへの誤解もあり、ガイドラインが機械的に査定の根拠に利用されている場合もある。これらの問題を解消するため、学会や病院代表者などと審査側との定期的な協議の場を、できれば中央に、かつ支払基金と国保連の両者を含めた形で設けるべき。また審査側が使っているレセプトチェック用のソフトウエアも公開すべきではないのか」 6月25日に開催された厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」で、ゲストスピーカーとして出席した、虎の門病院院長の山口徹氏はこう指摘した。山口氏は、この3月に報告書をまとめた支払基金の「今後の審査委員会のあり方に関する検討会」の座長を務めた(資料は支払基金のホームページPDF:437KB)。 「審査支払機関の在り方に関する検討会」の第3回から第5回は、審査関係について、(1)審査実施体制、(2)審査の質の向上や査定率の差異、(3)審査手数料(コスト)・審査の効率化、という3点に分...