「椅子取りゲーム」勝ち抜くベストセラー、書店の通な楽しみ方
オピニオン
2024年8月3日 (土)
山本健人(消化器外科医)
私が初めて本を書いたのは2019年。それ以来、一般向けに5冊、医学書出版社から3冊の単著を書いてきました。
私は昔から本を読むのが好きでした。学生時代は書店に入り浸り、いつか自分も本を書いてみたいと夢見ていました。書店に並ぶ本の表紙に自分の名前を初めて見た時は、筆舌に尽くしがたい感動を味わったのを覚えています。
しかし、本を書いたことで、「売れる本を作ること」がいかに難しいかを肌感覚で思い知りました。本を書いたことがある人は、周囲から「印税でがっぽり儲かるんだろう」と冗談まじりに言われた経験を必ず持っています。
ところが、そう甘い世界ではありません。...
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