医科レセプト、保険者による直接審査は可能か◆Vol.5
レポート
2010年9月16日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
次回は9月30日に開催され、審査のコストなどが議論される予定。 厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」の第5回会議が9月16日に開催され、審査支払などの関係者、計6人へのヒアリングが行われた。 議論の焦点の一つになったのが、支払基金などを通さないレセプトの直接審査。メディカル・データ・コミュニケーションズ会長で、東京女子医大の非常勤講師も勤める滝口進氏が、2008年秋から同社がサポートする形で開始した調剤薬局と保険者の直接審査の現状を紹介した。2010年7月現在で12健康保険組合、467薬局が参加、審査レセプトは月間2万587枚に上る。 支払基金を通さない直接審査には、(1)診療報酬支払いの迅速化(毎月10日締め、当月末の支払い)、(2)疑義がある場合には、直接請求先(調剤薬局)に聞くことができるため、双方の納得・合意が得られやすい――などのメリットがあるとした。 「直接審査の普及率はまだ低いが、医療機関と保険者が納得と合意を得ることが本来の審査のあり方。直接審査の普及の問題点は何か」(高田清彦・中国電力健康保険組合常務理事)、「直接審査が可能かどうかは、今後の審査のあり方...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。