出産費用は平均47万円、分娩料などの細目も明らかに
レポート
2010年10月13日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省は10月13日に開催した社会保障審議会医療保険部会で、今年8月の出産費用の全国平均額(47万3626円)と、分娩料や入院料、差額室料などの内訳を公表した(資料は(厚労省のホームページに掲載)。こうした詳細のデータが明らかになったのは初めて。2009年10月から始まった出産育児一時金の直接支払制度では、分娩施設は費用の細目を記した「専用請求書」の提出が求められるため、詳細データの把握が可能になった。 分析対象は、2010年8月の正常分娩の出産費用(5万3192件分)で、平均入院日数は6日。47万3626円の内訳は、分娩料(22万1976円)、入院料(10万8350円)、新生児管理保育料(5万794円)、差額室料(1万4198円)円など。 都道府県別に見ると50万円以上は、東京(56万3617円)、神奈川(52万172円)、栃木(51万4634円)、宮城(50万5060円)の4県。一方、40万円以下だったのは、鳥取(39万1459円)のみ。 13日の医療保険部会では、医療保険財政の現状などについても議論された。 議論の焦点は、出産育児一時金の支給額と支払制度のあり方の二点。支給額...
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