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支払基金・国保連の統合、査定差異解消などが論点◆Vol.7

レポート 2010年10月26日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」の第7回会議が10月26日に開催され、調剤レセプト審査の現状について東京都国保連の担当者が説明し、これまで続けてきた関係者へのヒアリングが一巡、そのほか支払業務、保険者業務などについて議論が行われた。最後に厚労省は、「総括的議論に向けたこれまでの議論の整理について」(素案)を説明、次回以降、これをたたき台に議論を進め、年内の報告書の取りまとめを目指す。 委員からは、検討会の取りまとめが、支払基金と国保連という二本立ての審査支払機関を前提に現状の問題点の解決を目指すのか、あるいはその前提自体を見直す提言もあり得るのかについて、議論がなされた。座長の森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授は、「アプリオリに現状を前提とするのではなく、より根源的な制度のあり方について議論をするのが目的」と述べ、現行制度の問題点の整理や解決策を提示するだけでなく、あるべき制度の提示にも踏み込む意向だとした。 「総括的議論に向けたこれまでの議論の整理について」(素案)の柱は、(1)支払基金と国保連の統合、競争促進の観点からの組織のあり方など(統合・競争の観点か...