レセプト再審査、「上級の審査組織」設置でほぼ合意◆Vol.8
レポート
2010年11月4日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」の第8回会議が11月4日に開催され、前回会議の最後に示された「総括的議論に向けたこれまでの議論の整理について」(素案)を基に議論が進められ、レセプトの再審査請求については、地域ブロック単位あるいは中央に、「上級の審査組織」を設置する方向でほぼ合意が得られた(第7回会議は『支払基金・国保連の統合、査定差異解消などが論点』を参照)。 また厚労省は「高度・専門性を有するレセプト」の審査についても、地域ブロック単位あるいは中央に集約して審査を行う体制を提案。対象としては、「一定以上の高額レセプト」が想定されているが、具体的な議論には至らなかったものの、本提案についても、この日の議論では特段の反対意見は出なかった。 現行のレセプト審査は、支払基金、国保連ともに都道府県単位での実施が基本。この体制に起因する問題として、地域などによる審査基準の格差ともに、再審査請求と「高度・専門性を有するレセプト」の問題があり、上記二つはその解決策として厚労省が提示したものだ。もっとも、本検討会には、支払基金と国保連を統合するか、あるいは分散化(競争促進)するかとい...
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