未承認薬・適応外薬検討会議が律速段階
レポート
2010年11月26日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
11月26日の中央社会保険医療協議会総会で、前回に続き、ドラッグ・ラグ解消に向けた議論を行った(資料は厚生労働省のホームページに掲載)。 厚生労働省が提示したのは、基本的骨格は前回と変わらず、「抗がん剤」の適応外薬・未承認薬を念頭に、やや具体化した案。保険外併用療養制度の「先進医療」の運用改善を図るとともに、同省の「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」(座長:堀田知光・国立病院機構名古屋医療センター院長)の議論を組み合わせるのが骨子(詳細は、『ドラッグ・ラグ解消は保険外併用療養制度の改善で』を参照)。 先進医療については現在、「高度医療評価会議」と「先進医療専門家会議」の二段階を経て実施に至るが、これら二つの組織を統合して、申請・審査の効率化を図る(厚労省の資料PDF:660KBの6ページ)。それに加えて、未承認薬・適応外薬検討会議で、「医療上必要性が高い」と判断された医薬品に限っては、「実施可能な機関群」をあらかじめ設定しておくことで、個別の医薬品ごとに先進医療の実施施設の審査をせずに済む体制にするなどして、効率化する。 鈴木康裕・厚労省保険局医療課長は、「従来は、高度医...
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