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内閣官房に「医療イノベーション担当室」設置、産学官連携を推進

レポート 2010年12月1日 (水)  村山みのり(m3.com編集部)

政府は11月30日、首相官邸で医療イノベーション会議(議長:仙谷由人・内閣官房長官)の初会合を開き、内閣官房に「医療イノベーション担当室(仮称)」を設置することを決定した。国内の大学・研究機関、医薬品・医療機器産業、文部科学省・厚生労働省・経済産業省との連携を図りながら、実用化に向けた医療研究開発を推進するための企画・立案、総合調整を行うことを目的とする。12月中に設置する計画で、専任のスタッフは5-10人、室長は医学研究者が務め、次長には産・学・官から各1人を配置する。 「医療イノベーション担当室(仮称)」の設置は、10月の「メディカル・イノベーションの推進に関する政務会合」で提案された(『「メディカル・イノベーション・センター」構想浮上』参照)。当面の業務は、国内の大学・研究機関からのインプットを得つつ、重点分野を絞り込み、研究開発から実用化までの取り組みの基本方針を策定すること。まずはがん領域に特化して絞り込みを行い、順次、再生医療・精神科(認知症)などへ対象領域を広げる計画。関係3省は、この結果を踏まえて2011年度予算の執行方針、2012年度予算の要求方針を策定する。 担当室...