日本医学会が「利益相反」のガイドライン、来春作成へ
レポート
2010年12月8日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
11月27日に開催された第4回製薬医学セミナーで、日本医学会の臨床部会利益相反委員会の委員長を務める曽根三郎・徳島大学大学院呼吸器・膠原病内科教授は、日本医学会では2011年3月の公表を目指し、「医学研究のCOIマネジメントに関するガイドライン」の作成を進めていることを明らかにした(骨子は文末を参照)。 COIは、「Conflict of Interest」(利益相反)の略。産学連携の臨床研究の適正な推進や学会・論文発表の公明性・中立性の担保などを目的に、COIをマネジメントする必要性が指摘されている。日本癌治療学会と日本臨床腫瘍学会が2008年4月に「がん臨床研究の利益相反に関する指針」を作成(学会のホームページを参照)、日本内科学会でも「臨床研究に関する利益相反(COI)に関する共通指針」(学会のホームページを参照)を2010年4月から運用開始するなどの動きがあるが、各学会でCOI指針の策定が進んでいるとは言えない。 日本医学会は、2010年7月に日本医学会分科会を対象に、「臨床研究の利益相反(COI)に関する指針」と運用のための細則の策定状況を調査。回答があった107学会のうち、...
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