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DPC、係数の見直しで「施設を類型化」

レポート 2011年1月21日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

1月21日は最初に中医協・調査実施小委員会、続いて総会が開催された。午前9時30分からスタート、午後1時半すぎまで議論が続いた。 中央社会保険医療協議会総会が1月21日、開催され、DPC制度(以下、DPC/PDPS)を見直す際の検討の方向性が了承された(資料は厚労省のホームページを参照)。 注目点は、現行の「調整係数」を廃止、例えば「特定機能病院群」など、病院の施設特性別の「基礎係数」に変更する可能性について、今後検討することになった点。「調整係数」は病院ごとに設定され、前年度の収入を保証する意味合いを持つ。これに代わり、「基礎係数」を導入することで、地域の病院の性格付けが明確になる可能性が出てくる。 DPC/PDPSの点数は、患者側の要素(診断群分類ごとの1日当たりの点数、在院日数)と、医療機関側の要素(機能評価係数I、機能評価係数II、調整係数)で決定される。「機能評価係数I」は、人員配置をはじめ、医療機関の構造的因子を評価。「機能評価係数II」は、6つの指標から成り、データの整備状況、医療の効率性や複雑さ、カバーする疾患領域、地域医療や救急医療への貢献の視点から、医療機関の機能を...