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朝日は名誉毀損を認めず、基本的に争う構え

レポート 2011年2月14日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京大学医科学研究所教授の中村祐輔氏とオンコセラピー・サイエンス社(角田卓也・代表取締役社長)が、朝日新聞社と野呂雅之・同社論説委員、出河雅彦・同社編集委員に対し、名誉毀損に伴う損害賠償(請求額はそれぞれ1億円、計2億円)と謝罪広告の掲載を求めて提訴した裁判の第1回口頭弁論(堀内明裁判長)が2月14日、東京地裁で開かれた(提訴の内容は、『朝日を名誉毀損で提訴、損害賠償と謝罪広告の掲載求める』を参照)。 まず中村氏ら原告の訴状、被告(朝日新聞社)の答弁書、さらには中村氏、オンコセラピー社それぞれの準備書面が形式上陳述された。その後、被告側の弁護士が、「社会的信用を低下させた事実について準備書面に記載されたものがすべてかどうか」という旨を質問、裁判長もこの点の確認を求めたところ、原告側の弁護士は、「具体的事実をすべて書いているわけではないが、基本的事実については提示している」と回答。これを踏まえ、次回期日までに被告側が準備書面を提出、3月28日に第2回口頭弁論を開催することを決定、計10分足らずで終了した。 オンコセラピー社の代理人弁護士の佐々木大介氏によると、第1回口頭弁論以前に、原告側...