レセプトデータの利活用、新年度から開始
レポート
2011年3月3日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」(座長代行:山本隆一・東京大学大学院情報学環准教授)の第5回会議が3月3日に開催され、2011年4月以降、説明会を開催し、2011年度の第一四半期にはレセプト等のデータ利活用に関する最初の申請・審査を行う見通しであることが明らかにされた(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 厚労省は政府の2010年5月の「新たな情報通信技術戦略」に基づき、2011年度と2012年度の2年間を試行期間とし、レセプトや特定健診・保健指導のデータの利活用の可能性を探る(『レセプト情報の利活用、ガイドライン案了承』を参照)。そのためのガイドラインは3月10日までパブリックコメントを求めており、それを踏まえて3月末までに公表する。「パブコメは数件集まっている程度」(厚労省保険局総務課医療費適正化対策推進室長の城克文氏)。 データの利活用の募集に当たっては、まず説明会を開催、その後、事前の相談を経て、各申請者(行政、大学などに限られる)から申請を受け付け、有識者会議で審査を行い、データ提供の可否を判断する。「説明会開催の周知期間や事前相談の時間などを踏まえる...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。