「最後の砦である病院をいかに守るか」
スペシャル企画
2011年3月17日 (木)
まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
当院が1日1、2回行っている、情報共有のためのミーティングからの情報です。情報源は、避難所への救護に行った職員、自衛隊、救出者などです。職員に関しては、非番の看護師に犠牲者はいるようですが、院内いた方は全員無事です。市内には、周囲火災と、津波による犠牲者が少数おり、診療継続不能になった病院もあります。旧市街の地区は、病院を含めほぼ壊滅です。 脳神経外科としての状況は、外傷は意外に少なく、むしろ脳卒中が多発しています。現在の病院の能力で物資的には診療継続が可能ですが、ベッドが既に埋まって個室にベッドなしで2、3人入れる、廊下に担架で入れるなどして対応していますが、そろそろ限界です(回復しても、帰る場所がない、もともと入院中の人も帰るところがない)。またマンパワーは、2人は診療、1人はトリアージで、疲労が極度に蓄積しています(これは職員すべてに言えることですが)。 物資に関しては、当院は、食料は何とか3食ともおにぎり1つだけ食べることができます。飲料水に関しては、一時危機的でしたが、救援が届き、今は何とかなっています。雑水(トイレの水など)は本日(3月15日)で尽きると報告されました。電気...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。