横浜市大医学部長解任、「全く身に覚えなし」
レポート
2011年4月18日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
横浜市立大学医学部長の黒岩義之氏が、4月30日付けで医学部長を解任されることに対し、4月12日付けで地位保全を求める仮処分を横浜地裁に申し立てていたことがこのほど分かった。黒岩氏は2010年4月に医学部長に就任(任期2年)、2010年5月から全国医学部長病院長会議の会長も務める。 同大学人事課によると、解任の理由は、(1)横浜市立大学を運営する公立大学法人の理事長に対する背信行為および法人に対する信用失墜行為があり、医学部長として不適任、(2)医学部教員の管理監督者として不適任――の二つ。「それぞれどんな内容かについては、答えることはできない」(同大人事課)。 解任通知は4月7日付けで、8日に黒岩氏の元に届いた。黒岩氏の代理人を務める上本忠雄弁護士によると、2010年12月6日に黒岩氏も含め、6人で都内で開いた会合が問題視されているという。「大学側は、黒岩氏が、『次期理事長人事について、擁立工作をした』などと言っているが、黒岩氏には全く身に覚えがない上に、具体的な解任理由は示されていないため、なぜ解任されたのか全く分からない」と問題視している(下記のインタビューを参照)。 医学部長の解...
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