明細書発行、「評価すれど、希望せず」
レポート
2011年4月20日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
明細書無料発行は大半の医療機関で実施され、患者は医療費の内訳や治療などの具体名が分かりやすくなったと受け止めているものの、領収証で十分であることなどから、「今後、領収書の発行を希望しない」患者も3、4割に上る――。 4月20日の厚生労働省の中央社会保険医療協議会で公表された、「2010年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査」の「明細書発行原則義務化後の実施状況調査」の速報結果から、こんな実態が浮き彫りになった(資料は、厚労省のホームページPDF:498KBに掲載)。 調査は、2010年12月8日から2011年1月28日にかけて、「施設調査」と、これらを利用した患者への「患者調査」に分けて実施。病院(回収数652、回収率43.5%、患者調査入院790、外来1227)、一般診療所(同708、41.6%、1025)、歯科診療所(同587、58.7%、808)、保険薬局(同531、66.4%、829)、訪問看護ステーション(同257、51.4%、424)からそれぞれ回答を得た。 以下、医科医療機関の結果を見ると、調査日に明細書を受け取った患者は、病院(入院)83.7%、病院(外来)74.7%...
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