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ドラッグ・ラグ解消策、中医協の方針決定

レポート 2011年5月18日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

5月18日に開催された中医協総会で、医療保険における革新的な医療技術の取り扱いについて議論、ドラッグ・ラグ、デバイス・ラグの解消、さらに画期的新薬の開発・実用促進に向けた考え方を決定した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。この問題については18日を含め、計8回にわたり議論されてきた(『再生医療も「1例目」から保険外併用療養で』などを参照)。 この考え方は、抗がん剤とそれ以外に分けて整理された。まず抗がん剤については、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の活用や、現行の先進医療の枠組みを見直すことで対応を図る。具体的には、同会議で、「医療上の必要性が高い」と判断された未承認薬・適応外薬については、公知申請(適応外薬に限る)や治験の実施というルートの活用のほか、「先進医療→治験」というルートを効率的に利用できるようにする。 「先進医療」は、現行制度では、「高度医療評価会議」で安全性と有効性などの観点から評価、さらに「先進医療専門家会議」で将来の保険導入の必要性などを評価するという、二段階の審査を経て実施の可否が決まる。 この一連の審査を効率的に行うため、今後は...