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「東北メディカル・メガバンク構想」、東北大

レポート 2011年6月17日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

政府の医療イノベーション会議(議長:枝野幸男:内閣官房長官)の第2回会議が6月16日開催され、東北大学が打ち出した「東北メディカル・メガバンク構想」の基本的な考えについて合意が得られた(第2回会議の資料は、首相官邸のホームページに掲載)。今後、国や医療イノベーション会議などがそれを支援していくことになる。 この構想は、患者のゲノム情報と診療情報・診療サンプルの保管を一元的に管理する、「複合バイオバンク」を構築、コホートなどを推進することにより、被災住民の健康管理だけでなく、地域医療の復興、医療産業創出につなげる試み。新しい創薬・医療情報産業の拠点を形成することで、東日本大震災以降、深刻化している医療系人材の流出を食い止め、東北地方の医療の再生・復興を目指す。 会議後、記者会見する医療イノベーション推進室長の東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の中村祐輔氏。 会議後、記者会見した医療イノベーション推進室長の東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長の中村祐輔氏は、「被災地については、様々な形で医療再生をバックアップしていく必要がある。医師、医療者へのインセンティブ、住民にもメリ...