クレーム・示談、「増加」が「減少」を上回る◆Vol.3
医師調査
2011年8月26日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
Q.6 2008年8月の福島県立大野病院事件の福島地裁判決から、約3年。本判決(業務上過失致死に問われた医師が無罪)は、その後の医療界に影響を与えたと思いますか。 業務上過失致死罪に問われた産婦人科医が無罪となった、2008年8月の福島県立大野病院事件の福島地裁判決から3年。同判決の医療界への影響を質問したところ、「大いに影響」と「少し影響」の合計は6割を超えた。実際、ここ数年、医療事故が民亊、あるいは刑事裁判に発展するケースは減少傾向にある(『医療事故等の警察への届出数、3年連続で減少』などを参照)。 もっとも、下記のQ7への回答のように、患者からのクレームや示談・訴訟の件数は、「変わらない」との回答が最も多い上、「かなり増加」と「やや増加」の合計が、「やや減少」と「かなり減少」を上回っている。各論、つまり各医師の日常診療では状況が改善していなくても、総論では大野病院事件が医療界に影響したと感じているという、やや矛盾した結果になっている。 Q.7 3年前に比べ、ご自身の施設において、患者からのクレーム、示談や訴訟に発展するケースに変化がありましたか。 「どんな業種にもクレーマーやモン...
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