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初年度評価は「S」or「A」?国立がん研究センター

レポート 2011年8月26日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

8月26日、厚生労働省の独立行政法人評価委員会高度専門医療研究部会(座長:永井良三・東京大学大学院医学系研究科教授)の第10回会議が開催され、国立がん研究センターと国立循環器病研究センターのの2010年度実績に関する「総合評価」が行われた。 「総合評価」は、14分野別の評価と、文書による評価から成る。国立がん研究センターの14分野の評価は、すべて「A評価(中期計画を上回っている)」.だったため、委員から評価結果に疑義を呈する声が相次いだ(評価はSからCの5段階評価)。同センターの「自己評価」は、14項目中13項目が「S評価(中期計画を大幅に上回っている)」、1項目が「A評価」だった(2010年度の同センターの実績などは、『国がん、国循、独法化1年の“成績”』を参照)。 疑義が呈されたのは、この「総合評価」は、相対評価ではなく絶対評価であり、高い目標設定をするほど、達成が難しく低い評価になる一方、低い目標を設定すれば達成が容易で高い評価になるという矛盾をはらんでいるからだ。この点を指摘したのは、全国薬害被害者団体連絡協議会代表世話人の花井十伍氏。JR東日本リテールネット代表取締役社長の夏...