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国がん、「PhaseIセンター」創設、抗がん剤開発を推進

レポート 2011年9月1日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

国立がん研究センターは8月31日、記者会見を開き、「国立がん研究センターPhaseIセンター」を創設することを公表した。 第I相試験、特に、(1)新薬をヒトに初めて投与するFirst-in-humanの医師主導治験・企業治験、(2)First-in human試験終了後の未承認薬での医師主導治験(POC:Proof of Concept試験など)、(3)付随するトランスレーショナルリサーチ(TR:Transulational Research)――の実施体制を整備するのが目的。同センター東病院臨床開発センター長の大津敦氏が、PhaseIセンター長を務める。 国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏は、「PhaseIセンター創設を広く知ってもらい、国の資金が投入された結果、5年後にどんな成果を挙げたかを検証できるようにするために記者会見を開催した」と説明。 国立がん研究センター理事長の嘉山孝正氏は、「ドラッグ・ラグは、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の承認審査が原因だとされてきたが、そうではない。欧米とは異なり、国が第I相試験に資金を投入する体制がないことが、製薬企業の参入障壁になってい...