医師国保の見直しに「警告」、安達・京都府医師会副会長
レポート
2011年9月28日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
「医師国保などの見直しについて、法案が提出されることになっているが、行政刷新会議の事業仕分けは誤った結果を導いている。つまり、国庫補助を削減するのが目的だったはずだが、その目的に達しない結論になっている。それに基づいて法案提出することがないよう、お願いと警告を申し上げる」 9月28日の厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会で、京都府医師会副会長の安達秀樹氏は強く問題視した(総会の資料は、厚労省のホームページに掲載)。2010年11月の事業仕分けでは、全国165の国民健康保険組合のうち、医師国保など被保険者の所得水準が高い国保については、市町村国保並みに保険料を引き上げると同時に、現行の32%の定率の国庫補助を削減し、被保険者の所得に応じて0%、8%、16%に引き下げることなどが求められた(『「医師確保、救急・周産期対策の補助金」は"見直し"、事業仕分け』を参照)。 京都府医師会副会長の安達秀樹氏(右)は、医師国保の補助の見直しと受診時定額負担、いずれも強く問題視した。 事業仕分けの際、財務省は、「市町村並みの保険料水準を求めれば、医師国保等においては、国庫補助がなくとも医療費支出等を賄...
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