医師国試、「知識偏重」から脱却を
レポート
2011年12月16日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
全国医学部長病院長会議は12月15日の定例記者会見で、「医師養成の検証と改革実現のためのグランドデザイン」を公表した。卒前卒後一環した教育・研修を目指すとともに、基礎研究者への養成も重視したことが特徴。 臨床実習の開始は、CBT(Computer-Based Testing)とOSCE(Objective Structured Clinical Examination)から成る共用試験に合格することを条件とし、全国医学部長病院長会議が認定を行い、全国標準化を図る。その代わりに、医師国家試験は、知識を問う試験のウエイトを軽減、技能を問うOSCEも課す形式に変更。これらの試験は、第三者機関が行い、その成績を持って厚生労働省が医師免許を交付するとした。 卒後臨床研修は義務から選択制に変更、多様な医師のキャリアパスを保証する。専門医制度については、日本専門医制度評価・認定機構などの再三者機関を機能させて確立することを求めている。医学部新設にも言及、2008年度以降、約3000人の定員増を図っていることを踏まえ、「新設には問題が多い」とし、医師の地域偏在や診療科偏在の解消に取り組む必要性を指摘し...
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